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マラソン強化策/川内優輝のボストン優勝で決着か?瀬古氏の反応。

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日本のマラソン選手は、海外レースやアフリカ勢には勝てない!

と言われてきた、日本マラソン界に

川内優輝選手がボストンマラソンで瀬古利彦以来、31年ぶりの優勝!

といううれしくも悩ましいビッグニュースが飛び込んできました。

日本陸連でマラソン強化責任者の瀬古氏が強化方針とする「長距離走を数多く走る」トレーニング方法と

川内選手が実践し結果を残している、「レースにでることが最良のトレーニング法」。

一体、どちらのトレーニング方法が日本マラソンの復活につながるのか?

興味はつきません。

ということで、今回は川内優輝選手の実績を基に、

トレーニング方法について考えてみましょう。

 

目次

川内優輝はなぜ多くの海外レースに出場できるのか、費用は?

川内優輝がボストンマラソン優勝のニュースを見た時、

野次馬スポーツライターのGamaが真っ先に思ったのが次の疑問でした。

 

えっ、なんで? 川内優輝が出場してるんだ。

川内優輝は、日本代表からは引退するといってたはずだけど。

 

日本陸連の強化選手じゃないから、参加費や交通費などはどうしたんだろう?

まさか、埼玉県庁が出張費として出すわけないよな。

 

そんな素朴な疑問を持ち、調べてみると、

川内優輝のユニークで先進的な取り組みと

知識に基づく実行力に驚いてしまいました。

 

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川内優輝の海外レース参加費は無料という驚き

川内優輝は、最強の市民ランナーという肩書が代名詞。

世界各地のいろんなレースの出場するのが、

もっとも良いトレーニングといっているほどに、

毎年海外レースの参加を続けています。

 

いくら、自分が強くなるためとはいえ、

埼玉県庁の公務員でありながら、毎年、世界各地のマラソンに出場するため、

レースの出場権獲得や費用はどうしているんだろう。

皆さんもそう思っていたのではないでしょうか。

 

 

その答えは、ランナーのラベリング制度にありました。

 

ラベリング制度とは

国際陸連(IAAF)が08年に導入した「IAAFロードレースラベル」のこと。

主にフルマラソンやハーフマラソンといったロードレースを対象とした格付け制度で、海外招待選手枠の設置や記録の計測、メディア向けサービスなどの項目で厳しい基準を満たした大会のみに与えられます。
格付けは上から「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」の3つのラベルがあり、17年は東京マラソンや名古屋ウィメンズマラソンなど、国内では5大会が最高位のゴールドラベルを獲得しています。

 

この制度は、招待選手の選出に大きく関係しています。
大会側は、ラベルごとに設定された記録(直近3年以内の記録が対象)を満たした海外選手を男女各5名、最低5カ国(ブロンズのみ4カ国)から招待しなければならないという規定がある。選手目線で言えば、基準の記録さえクリアーしていれば、プロ選手でも市民ランナーでも平等に招待選手となる権利が与えられているというになります。川内選手を例に取ると、直近3年のベストタイムが2時間9分1秒でゴールドラベル(2時間10分以上)の基準を満たしているため、3つ全てのラベルの大会で招待選手になる資格があります。

なるほど、だから東京マラソンや名古屋ウィエンズマラソンは、毎年複数の有力選手が出場してるんだと納得!

海外の大会側から見ると、人気があり、メディアの注目を集めることができる、

川内優輝は招待したくなるほど、魅力あるランナーだったんですね。

 

ボストンマラソンに招待された理由

川内優輝がボストンマラソンに出場するキッカケとなったのは、

アメリカマラソン界のレジェンド、ビル・ロジャース氏からのラブコールだったそうです。

ビル・ロジャース氏は、ボストン3連覇やニューヨークシティーマラソン4連覇などの偉業の他、

福岡国際マラソンでも優勝するなど、瀬古利彦氏ともライバル関係だった偉大なランナーです。

 

川内選手がビル・ロジャース氏からの出場ラブコールを受けた時、すぐに出場の意向を伝え、

「偉大な選手から読んでいただけることはうれしいこと」

と喜びのコメントを出していることから見て、川内選手にとっても思いがけなく、

予想外のオファーだったと思われます。

なぜビル・ロジャース氏が川内優輝に魅力を感じ、ラブコールを送ったのか?

 

ラブコールの布石になったのは

目出し帽の川内優輝

1月1日にボストンで行われた「マーシュフィールド・ニューイヤーズデイ・マラソン」

で打ち立てた、ギネス記録樹立の快挙でしょう。

フルマラソン出場3人の極寒レース、世界最多76度目の「サブ20」達成で米話題

 陸上の男子マラソン・川内優輝(埼玉県庁)が1日、米ボストンで行われた「マーシュフィールド・ニューイヤーズデイ・マラソン」に出場し、2時間18分59秒をマーク。気温-17度という極寒レースで自身76度目の2時間20分切りで世界最多記録を樹立した。米メディアによれば、フルマラソンに出場したのはわずか3人で、完走したのは川内のみ。過酷な舞台裏で前人未踏の大記録は生まれた。

ボストンマラソンは、世界最高峰シリーズ「ワールド・マラソン・メジャーズ」の一つ。

世界の超一流選手たちがこぞって参加を希望する注目抜群のレース。

参加選手の顔ぶれも、2時間4分台の持ちタイムや世界選手権で優勝者など、凄いメンバーばかりです。

しかし、大会主催者やビル・ロジャース氏が、持ちタイムは平凡な川内優輝にラブコールを送ったのは、

世界中の海外レースで活躍する川内選手の凄さを理解していたからでしょう。

 

凄さがわかる証拠

1月のボストンで極寒のレースで優勝。

3月には、台湾でのマラソンで2時間14分台で優勝。

わずか3ヶ月間で2度の優勝、しかも、気候が全く違う環境の中で。

まさしく、信じられない快挙です。

 

ビル・ロジャース氏自身も、

「レース出場こそが最良のトレーニング」とばかり、

年間多数の海外レースに積極的に出場して実績を上げています。

 

ビル・ロジャース氏は、きっと、川内選手に自分の昔の姿をだぶらせ、

親近感を抱いていたのでしょう。

 

レースが最高のトレーニングを実証

埼玉県庁が喜んだかな

川内優輝や設楽悠太が、長距離走の練習はしない。

海外やたくさんのレースに出場するのが、最高のトレーニングと言っています。

 

片や、日本陸連のマラソン強化プロジェクトマネージャーの瀬古氏のコメントは、

「今の選手は、走り込みが足りない。もっと長距離走の練習を取り入れるべき」。

 

瀬古氏の考えが日本陸連の強化方針そのものですが、

日本陸連の型にはまらず、海外で羽ばたく、

大迫傑・設楽悠太、そして川内優輝の活躍。

 

瀬古氏とライバルだったビル・ロジャース氏も、

レースが最高のトレーニングという賛成論者。

 

これだけ実績が上がるともう勝負あったでしょう。

 

ボストンマラソンから、5日後の22日、岐阜ハーフマラソンに出場した川内優輝に送った瀬古氏の言葉。

「あなたがボストンで勝つとは思わなかった。東京五輪もやれるよ」。

 

この言葉は、瀬古氏が日本陸連の枠から飛び出し、世界で活躍する選手たちを

認めた証です。

 

まとめ

陸上に限らず、日本のスポーツ選手強化システムは、指導や競技団体が決めた指導方針に基づき、

一律に選手たちを型にはめがちです。

 

従来からの実業団ありきの長距離陸上のあり方に一石を投じたのが

川内・大迫・設楽の活躍。

 

箱根駅伝に憧れ、実業団に入ることが目的だった若い選手たちが、

川内選手たちが切り開いてくれた方法で、世界を目指して欲しいものです。

 

川内優輝が、安定した公務員をやめプロになるのを決心したのは、

自分が進んできた道をあとに続く後輩たちに教える思いからでしょう。

 

今更ながら、川内優輝は凄いアスリートでした。







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Gama

新しもの好きでなんにでも好奇心旺盛の親父です。 仕事は、健康施設やゴルフ関連、IT関連の企画コンサルなどをしています。 好きなものは、ゴルフ、お酒、ネットサーフィンなど、 野次馬根性だけは、誰にも負けません。

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