ゴルフの宮里藍選手が引退を表明。
昨日の記者会見には、たくさんのマスコミが詰めかけ、
早すぎる引退の理由に質問が集中していました。
4月には、フィギアスケートの浅田真央さんも引退。
これで、女性アスリートを代表する国民的アイドル二人の
さわやかな笑顔のプレイと演技が見納めになりました。
会見で藍ちゃんがモチベーションの維持ができなくなったのが
引退の一番大きな理由と述べていました。
そして、へぼゴルファーの筆者にとって、意外だったのが、
藍ちゃんがパターイップスになっていたことです。
藍ちゃんといえば、韓国のオリンピック王者「朴インビ」が
世界一のパターの名手として、藍ちゃんをお手本にしていたと
いうのは、有名なエピソードでした。
そんなパター名手の藍ちゃんでも、イップスになるのか!
世の大半のビギナーゴルファーが「今日は入った、入らなかった」
と大騒ぎするのとは、次元が違いすぎるますが、
パターの出来不出来が、勝敗の決め手で有るのは間違いないことだったと
改めて実感。
浅田真央ちゃんも、トリプルアクセルが飛べなくなったことを
引退の理由の一つにあげていましたが、
自分の思うパフォーマンスができなくなった時が、
アスリートの引き際なんでしょうね。
■ 女子アスリートの活躍時期は?
いま、国内のスポーツ界は若い世代の台頭がいちじるしく、
次つぎに有望な選手が出てきています。
ゴルフもスケートも卓球や水泳 などなど。
10代で彗星のように現れ、20代後半まで第1線で活躍する
選手はあまりいません。
それこそ、宮里藍ちゃん、浅田真央選手ほか、ほんの一握り。
レスリングの伊調馨選手などは別格で、さすがの国民栄誉賞です。
ゴルフやフィギアスケートは、自分との闘いでメンタルに左右されることが
多い競技。
155cmと小柄な藍ちゃんがアメリカツアーで大柄な選手と
対等以上に戦えたのは、技術に裏打ちされたメンタルの強さからでしょう。
浅田真央ちゃんも、成長期で身体が大きく変わっていた時期、
ジャンプが以前のように軽々と飛べなくなり、苦しんでいたのを
思い出します。
その体の変化に逆らうように、猛練習に明け暮れ、再度、輝きを
取り戻せたのも、強いメンタルがあったればこそ。
たまのバーディーチャンスや1メートル位のショートパットで、
しびれている世のお父さんゴルファーとそもそも、メンタルが
違うということでしょう。
そんな女子アスリートが活躍する期間を見てみると、
第一世代 怖いもの知らずの10代から20代前半
第二世代 社会がわかり始めた20代中~後半
第三世代 体力の変化を感じ始める30代前後
あとは気力の勝負。
ゴルフの例で挙げると大山志保選手。
華々しく賞金女王になったのが2006年。
29歳と最も脂ののったとき。
この年をピークに成績は下り坂に向かい、
2009年に肘の手術で行うも、2011年に劇的な復活優勝。
あの派手なガッツポーズが思い起こされます。
その大山選手も今年40歳。
リオ五輪に出たい一心で練習に明け暮れ、見事に代表の座をゲット。
並大抵のアラフォーでは成し遂げられません。
そんな志保選手を上回るのが表純子プロ。
岡本綾子門下の大番頭で若手の相談役。
先週優勝のカンスーヨン選手、こちらも40歳で
韓国選手の長女役。
あとは、アラフォー世代のおばば会に加盟しているイチヒ選手。
彼女も息の長い選手で体形も球筋も20代とちっとも変わらない、
お手本の選手です。
■ まとめ
女子アスリートの活躍できるピークは、20代が中心となっているのが
わかります。
競技により程度の差こそあれ、体力・気力が充実するのが20代の後半が
ピークでしょう。
経験が左右する知力や技術力は、30代になっても、40代になっても、
充分に蓄積できることは、男女ともたくさんの選手が証明しています。
しかし、圧倒的な人気を誇った宮里藍ちゃんや浅田真央ちゃんには、
誰しもがなれるわけじゃありません。
他を寄せ付けないほどの実力と陰ひなたのないいつも笑顔の優しい人柄。
常に人に感謝の気持ちを忘れない謙虚さ。
スーパースターになる人が兼ね備えている美徳。
藍ちゃんも真央ちゃんも引退の際には、ライバルであり、よき仲間でもあった、
選手から、一斉にたくさんのコメントがあふれ出ました。
体力が必要なフィギアスケートの復帰は困難であっても、フィギアスケートの
浅田真央選手に憧れた、ジュニア選手たちのよきアドバイザーとして活躍してほしい、
浅田真央さん。
ゴルフには、引退がないと思っている筆者が藍ちゃんに希望するのは、
テニスのレジェンド、伊達公子選手のように、
「やはり、ゴルフを楽しみたい」といつの日か日本のトーナメントに
かえってくれること。
女子アスリートだけに旬の時期があるわけじゃない。
ホントに好きなら、いくつのなっても、活躍できる。
そぅ~!
伊達公子、大山志保、表純子 などなど。
よーし、俺ももうひと踏ん張り。
女子アスリートのことを書く暇があるなら、
ゴルフの素振りかウォーキングをやれ!
と自分を叱咤激励しながら
本日はお終いです。