シニア世代・働き盛り世代の方で、運動・スポーツに取り組む人が毎年増加しています。
早朝には、公園などあちこちで散歩やウオーキングをしている人を多数見かけます。
特に男性は年齢が上がるにつれ、「ほぼ毎日運動する」人がふえる傾向にあるそうです。
国が進める「国民健康づくり運動」を真面目なお父さんたちが忠実にやっているわけです。
ーーー「自身の健康は自分で守る」と制定された、健康増進法をうんぬんかんぬんの硬い
話は、長くなるので、ひとまず、置いといて。ーーー
筆者は、サラリーマン時代にスポーツ施設の企画開発に関わり、独立して会員制スポーツクラブを設立、その後、運動に取り組む人々をたくさん見てきました。
今回は、筆者の長年にわたるクラブ運営の経験を活かし、涙ぐましく運動やスポーツに汗を流すお父さん・おじいさん世代の方が、家族や周りの人から応援してもらいながら、楽しく運動を続けていくための注意点をご紹介してみます。
目次
運動・スポーツをはじめる人の実態
シニア・働き盛り世代の方が、年齢とともに気にかかるのが自分の健康のことです。
まずは、運動やスポーツをやっている人がどれくらい増えているかを見てください。
資料はスポーツ庁が20000人を対象に世論調査を行った結果です。
引用:スポーツ庁「平成29年度スポーツの実施率状況等に関する世論調査」
全体では、昨年の42.5%から51.5%へと大きく増えています。
特に注目するのが、男性の参加率が、60代から70代への増加具合で、
女性の注目すべき点は、60代で大きく伸びている点です。
調査では、運動不足を感じる人が79.5%と非常に高く、シニア世代で運動に取り組み始めた理由としても多数を占めています。
運動を始めた理由
① 健康のため ・・・・・・ 75.2%
② 体力増進・維持 ・・・・・・ 50.1%
③ 運動不足を感じているから・・・・・・ 44.1%
④ 楽しみ・気晴らし ・・・・・・ 37.1%
運動を始めた貴方もこの調査結果に当てはまるのではないでしょうか。
これからの注意点に絡んできますので、この数字は頭の片隅にインプットしていてください。
スポーツクラブ、ジムはシニア女性の社交場と認識すること
女性が運動を始める際には、スポーツクラブやジムに通うのが最も多い傾向です。
一方、男性はウオーキングなど、手軽な運動で十分と回答する人の割合が多くなっています。
女性の場合は、公的なジムや女性専用のジムなど選択肢が多く、しかも始める動機が「友達に誘われたから」ということに起因していると思われます。
貴方が、運動を続けるためにスポーツクラブやジムに入会しようと考えているなら、クラブやジムの実態を知ることが重要です。
スポーツクラブの年齢別会員数は、シニア世代が30%以上占めていて、女性の比率が高い状況です。しかも、毎日のように利用されるのも、シニア女性がダントツに多いんです。
シニア女性の得意技は、見知らぬ人でもすぐに仲間になれること。
シャイな男性が最も苦手とすることですが、女性は違います。
貴方も、一度近くのスポーツクラブやジムをのぞいてみてください。
午前中から夕方まで、シニア女性グループのパワーに圧倒されることでしょう。
その姿は、まさにクラブの主役さながらです。
貴方がクラブ・ジムに通おうと思っているなら、まずあなたが、女性グループから好感を持たれることが必須条件になります。
《参考資料》
下のグラフは経済産業省が平成25年に発行した「平成24年年間回顧 シニア層の健康志向に支えられるフィットネスクラブ」に掲載されている資料です。興味のある方は、ご覧ください。
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女性会員に好感をもってもらうために気をつけること
最も大事なことは、「身・だ・し・な・み」に気を配ることです。
ファッションに関しては、間違ってもパジャマやステテコ風の姿で、履物を下駄や雪駄で通ってはいけません。
どうせ運動のあと、シャワーを浴びるからとメンド臭がって、パジャマなどはもってのほか。
実際に筆者のクラブで起ったことですが、シニアの男性会員さんがパジャマ姿で通われ、女性会員から苦情の声が殺到、会員さんが村八分状態になり、退会する出来事がありました。
次に気をつけたいのが、化粧品などを使って身だしなみを整えることです。
女性の皆さんは、スポーツや運動後、しっかりシャワーを浴び、美容液やデオドラント剤(防臭剤)などを利用され、運動後でも身だしなみに気を配っている方が大半です。
一方、男性は、近ごろ、若い人たちは化粧品を愛好される方も増えていますが、
残念ながら、シニア男性では、まだ、化粧品やデオドラントシャンプーなどを
使っている方は、あまり多く見受けられません。
スポーツクラブや温浴施設の備え付きの石鹸やシャンプーなどを利用するのは、問題ありませんが、ぼさぼさ頭で首や頭にタオルを巻いている姿は、間違いなく女性に嫌われます。
運動しに来たのだから、良いじゃね~か。 は、NO GOOD!です。
最大の敵は臭い
シニア男性が最も気をつけたいことは、臭いです。
近ごろは、衛生面での意識が高まるにつれ、臭いを気にする人が増えています。
貴方も奥さんや娘さんなどから、「くさい」と言われ、傷ついたことはありませんか?
これからは、恥ずかしながら筆者の体験談になりますが、同様に感じている方も多いことでしょうから、恥を忍んで紹介します。
習慣づいた臭い対策
筆者は運動のあと、きていた衣類を水につける習慣が身に付きました。
以前は、着替えないことも度々、脱いだ時も脱ぎっぱなしが当たり前、
家内からがみがみ言われてようやく、しぶしぶと、洗濯機の中に放り込んでいました。
それが、娘が出産準備で帰省中に
娘から、「お父さん臭い!」と手痛い指摘があったことが引き金となり、
それ以後、家内と娘の連合軍が、やれ「煙草の臭いが染みついている」
「汗と加齢臭で臭い」と手ひどい集中砲火の言葉を受けるようになりました。
極め付けは、娘の「チャンと消毒しないと孫を抱かせないよ!」の一言。
それからは、帰ったら手は消毒、うがい液を使って、しっかりうがいを行い、
汗を流して、スッキリして、ようやく孫とご対面。
娘たちが帰ってからも、家内からはことあるごとに臭いの指摘。
それから、先ほどの臭い対策が始まった次第です。
臭いは自分では、分からないため、知らず知らず、周りの人に
迷惑をかけているのかもしれません。
香水とまではいきませんが、今は、手頃で使いやすいデオドラント剤がたくさんあります。
運動の後、シャワーや洗顔後にシューと吹きかけるだけで、または、一塗りするだけで、なんだか自分がオシャレでダンディーになった気になること請け合いです。
でもまずは、汗をかいたシャツは、水につける習慣をつけましょう。
神様(奥様)から見直されること請け合いです。
家庭内で禁句があることを知っておく
この章は、家庭円満・夫婦仲よしの方には、当てはまらないかもしれません。
その場合は、読み飛ばしてください。
そうじゃないと思われる方は、このまま読み進めてください。ためになりますよ。。。
運動・スポーツをした後、家庭内で言ってはいけない禁句があります。
疲れた! きつかった! 痛い! などの否定的なワードです。
神様がご機嫌のときは良いでしょう。
しかし、帰ったときにご機嫌が麗しくないようであれば、決して口にしてはいけません。
なぜなら、「自分で楽しんできたんだから」「自業自得でしょう」、
ひどいときには、「じゃ~、やめれば!」と厳しい対応が予想されます。
ーーーお前のところだけだよ。というあなたは世間知らず・幸せ者です。---
特に自分の好きなスポーツのあとは注意が必要です。
禁句がでなくするには ストレッチ・ケアに励むべし
ゴルフで長時間歩き回ったり、ウオーキングやジョギングをしたあと、クールダウンのストレッチをやるのは必須です。
プロ野球のピッチャーが降板後、腕にアイシングをしているのをよく見かけますが、
運動する筋肉や関節の炎症を抑え、予防することが目的です。
貴方も、運動した後、冷たいシャワーや水風呂に入ると、身体の中から、スッキリして、
まるで、筋肉が強い圧迫から解放されるように感じたことはありませんか?
運動して火照った身体に、筋肉消炎鎮痛剤を一振り、一塗すると炎症を予防。
消炎鎮痛剤を塗るだけでも効果はありますが、より効果を高めるには
運動後、軽く屈伸やスクワットなど、クールダウンのストレッチをして、スプレーをシュー。
これで安心です。
家庭内での口撃も避けられます。
■ まとめ
シニア男性だからといって、身だしなみやエチケットに無頓着では、健康的なスポーツ愛好者とは言えません。
まして、家庭内や周りの人からの応援も理解も得られません。
運動を継続して、家族や周りの方から、スポーツ好きのナイスガイと思われたいなら、
女性から好感を持たれることを意識する。
身だしなみに気を配り、特に臭いには気をつける。
家庭内で禁句を言ってはならない。
以上のことに気をつけることです。
アドバイスを忠実に実行すると、半年後いや3か月後には、
「ジージ格好いい!」「お父さんスゴイ!」
と言ってもらえる! かもです。