いよいよＳＢホークスの”下剋上”が始まります。
レギュラーシーズンＶ３を逃したわれらが、
ＳＢホークス。
ＣＳのファーストステージで不敗神話を続けていた
千葉ロッテを連続逆転勝利で撃破。
その伝説を打ち破った勢いをそのままに、
札幌ドームに乗り込み、１１．５ゲーム差を
ひっくり返された憎き日ハムを倒し、
日本一Ｖ３を達成する戦いが始まります。
その”下剋上”を果たすＣＳでの戦いに挑む
工藤ホークス。
その工藤監督がレギュラーシーズンの
ドームでの日ハムとの直接対決に連敗し、
崖っぷちに立たされた時、
西武時代の恩師「広岡達郎氏」に電話をかけた
エピソードを目にしました。
電話を掛けた工藤監督、受けた広岡氏。
ここでは、二人の繋がり、関係、目指す野球観など
ご紹介しようと思います。
いよいよ本題。
こうご期待！
■広岡達郎氏と管理野球？
広岡氏は、オールドファンには懐かしい、
あのミスタープロ野球”長嶋茂雄”と
ジャイアンツで鉄壁の３遊間を築いた
名ショートストップでした。
早大からジャイアンツへ。
人気の６大学のスター選手として、
ミスタージャイアンツと同じ歩みで
スターに上り詰めた花形選手。
ただ、川上哲治監督との関係は悪く、
ジャイアンツを追われるように退団。
その後、ヤクルトと西武ライオンズで
監督として、日本一を勝ち取ります。
当時弱小球団であったヤクルトと西武に
厳しく管理野球を導入して、選手の反感を買いながらも、
優勝という結果を残し、現在の野球のスタイルを
確立しました。
選手の奥さんを集めて、栄養指導を行ったり、
麻雀・花札・ゴルフの禁止。
酒も休日前日のみ、許可。
髪型から、服装、身だしなみまで指導を徹底。
（これじぁ～選手の反発も買いますよねぇ～！）
でも、試合には勝つという結果を残し、
一気に広岡式管理野球の評価が高まりました。
■広岡氏と工藤監督の繋がり
ヤクルトを日本一に導いたのち、
当時、パリーグのお荷物球団「西武ライオンズ」に入団。
その仕掛け人がかの球団の寝業師”根本睦夫氏”。
広岡監督は、１９８２年にライオンズに入団。
工藤監督も新人選手として同時に入団。
広岡氏は、当時新人の工藤選手を
”坊や、坊や”と呼んで可愛がっていたことは
よく知られています。
その年に、弱小ライオンズが
リーグ・日本シリーズとも優勝。
世のプロ野球ファンは驚きました。
管理野球だけが世間の注目を集めていましたが、
今では当たり前の、「ピッチャーの分業制」の導入。
守備ではセンターラインを中心。
攻撃では、足を使った機動力野球。
といった
現在では主流となっている
「スモールベースボール」を実践、定着させたのが、
広岡監督でした。
人脈を手繰り、人を動かし、球団を強化した根本氏。
新しい戦術や指導法で、強化した広岡氏。
（ただ、口が悪く、誰にでも言いたい事を言うので、敵も多かった。
らしいです。）
両者の薫陶を受けた工藤監督。
監督就任時、茶髪やガムの禁止など、生活面での指導事項を
強化したのは、広岡氏の教えを引き継いだ自然な流れでした。
戦術面でもかたくなまでに、ローテションと
投手リレーを守る、投手力、守備力重視の野球。
工藤監督が、ホームでの最終日ハム戦連敗のあと、
広岡氏に電話をかけたのは、自分の野球の原点を
確認するためだったのでしょう。（断言！）
自分の目指す野球を一からたたき込んでくれた広岡氏。
そのアドバイスの言葉は、気弱になっていたはずの
工藤監督の心を、また、奮い立たせてくれたことだと
思います。
■まとめ
こうしてみると、ＳＢホークスの源流はライオンズ人脈に
あるという見方は間違いないと再確認しています。
また、現代野球をの形、考え方を定着させたのも、
広岡氏が撒いた種が開花した結果だといえます。
西武ライオンズ出身者が他球団の監督やコーチ、
球団フロントの中心に多数、就任するのは、
”広岡式管理野球”を学びたいことが要因だと、
改めて感じています。
何はともあれ、今日からのファイナルステージ。
広岡氏のはっぱを受け、
工藤監督がその手腕を十二分に発揮すれば、
間違いなく、日本一Ｖ3！を果たせるでしょう。
頼みましたよ、工藤監督。
頑張れ若タカ軍団！！！
ということで本日はおしまいです。
