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【甲子園】金農旋風で見えた強豪地域の勢力バランスの変遷と理由

更新日:

あこがれの土

甲子園の100回記念大会が大盛上がりの中で終わりました。

悲願の東北勢初の甲子園制覇なるか⁈

秋田県の金足農業高校がミラクルな逆転勝利を続け、さわやかな感動を呼びおこし、秋田だけでなく、東北地方初の優勝への期待が膨らむ、今までに例に無い程の旋風を巻き起こしました。

 

近年の甲子園では、春の選抜、夏の選手権とも、私立の強豪校が集まる地域に、優勝が偏る傾向になったように感じていた筆者は、TVで高校野球をあまり見なくなっていました。

しかし、今回は、金足農高の活躍で、見らずにおれず、仕事をほったらかして、TVに見入っていましたが、貴方もそうではないでしょうか?

 

TVを見ているとき、「こんなに熱心に見て応援するのは、2007年に”ガバイ旋風”を巻き起こした佐賀北高のとき以来だ」と思っていると、金足農と佐賀北など、旋風を巻き起こす学校には共通点が多いことに興味を持ちました。

そして、旋風が起きる要因に”地域間の勢力バランス”が大きくかかわり、そのバランスにも変化が起こっていると思い、調べてみましたので、その結果をご紹介してみます。

 

旋風を巻き起こす要因

甲子園で旋風を巻き起こすのは、たくさんの要因がからみあったときです。

おもな要因

  • 伏兵 下馬評は高くない
  • 劇的な勝ち方 エースと日替わりヒーローの活躍
  • 優勝候補の強豪校を撃破
  • 学校や地域の環境 公立校、部員数などの特殊な要因

 

伏兵だから旋風が起きる

金足農高は、大会前の下馬評では、プロ注目のエース、吉田輝星投手だけが注目されるワンマンチームと思われていて、総合的な戦力評価はそれほど高くない、ダークホース的な存在とみられていました。

前評判が高くなかった要因には、東北地域、秋田県の学校という、立地の評価も多分に影響していると筆者はみています。

あなたはどう思われますか?

 

劇的な幕切れがドラマを生み感動を呼ぶ

甲子園で旋風を巻き起こし、日替わりヒーローを生むのは、純粋に野球に取り組む選手たちの姿勢にあると思います。

その点では、金足農高の生徒たちの一途なプレーが観客を引き付けました。

公式戦で一本のホームランも打ってなかった選手が甲子園で逆転3ランを打つ。

甲子園でノーヒットだった選手が2ランスクイズを成功させる。

足が武器の2塁走者は、自分の判断で2ランスクイズにトライして見事成功する。

---この2塁走者の本塁突入は、監督も気づかなかったというのも驚きです。---

 

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優勝候補の私学強豪を撃破

近年の甲子園では、春の選抜では関西勢の優勝が多く、夏の選手権では、関東の強豪校の
優勝が続いています。

下図をご覧ください。

年度 春  優勝校    準優勝校 夏  優勝校   準優勝校
2007 常葉菊川 大垣日大 佐賀北 広陵
2008 沖縄尚学 聖望学園 大阪桐蔭 常葉菊川
2009 清峰 花巻東 中京大中京 日本文理
2010 興南 日大三 興南 東海大相模
2011 東海大相模 九州国際大付 日大三 光星学院
2012 大阪桐蔭 光星学院 大阪桐蔭 光星学院
2013 浦和学院 済美 前橋育英 延岡学園
2014 龍谷大平安 履正社 大阪桐蔭 三重
2015 敦賀気比 東海大四 東海大相模 仙台育英
2016 智弁学園 高松商 作新学院 北海
2017 大阪桐蔭 履正社 花咲徳栄 広陵
2018 大阪桐蔭 智弁和歌山

図のように、春はここ5年間、関西勢が連続優勝を飾っています。
また、夏の大会では、5年間の内、4回が関東勢の優勝です。

そして、いずれも、私学の強豪校です。

 

金農旋風は、戦力的に劣るとみられながら、優勝候補の関東・関西地域の私学強豪校、横浜高校や近江高校を相手に、立て続けにミラクルな逆転勝ちしたことが引き金で起りました。

 

学校の立ち位置と地域の環境

楽しむ農業

 

金足農業高校は秋田県立の公立校です。

公立高校が夏の甲子園で決勝に進出するのは、”ガバイ旋風”の佐賀北高以来11年ぶり。

農業高校となると1931年台湾の嘉儀農林以来、何んと、87年ぶりなんです。

 

日本人はもともと、”判官びいき”で「弱気を助け、強気をくじく」というストーリーが大好きで、不利と思われる方を応援する気質があります。

だから、野球弱小県の公立校でしかも、農業高校というハンデを抱えながら、私学強豪を撃破して、決勝に進んできたことに感動して応援する。

筆者は、日本人気質からすると、旋風は起こって当然かな、とおもっています。

こんな絵に描いたようなストーリーに感動しない人は、少ないのではないでしょうか?

 

弱小公立校の旋風

金足農高は、9人のレギュラーで全試合を戦ってきたことに、驚いた方も多いでしょう。

 

近年は、選手の健康問題から、投手の連投を避けるため、準決勝前日に休日をもうけたり、試合中は水分補給の時間が与えられたりして、改革が進んでいます。

強豪チームでは、過酷な夏の甲子園を勝ち抜くには、複数の投手や控え選手の強化が必要と育成に力を注いで、それが当たり前となっていましたから、金足農高の9人野球は驚きの目で見られています。

”まるで昭和の高校野球みたいだ“

 

ある有名な野球解説者が連投の続く、吉田投手の体調を心配しながら、懐かしそうに語ったと紹介されているのを目にしましたが、年配の方は同感でしょう。

 

次は、過去に同じように少ない人数で旋風を巻き起こした公立校チームをご紹介しましょう。

 

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徳島県立 池田高校

”さわやかイレブン” 1974年春、ぎりぎりの全部員11人で初出場で準優勝を果たす。

1982年夏には、圧倒的な強打の”やまびこ打線”を生み出し、強豪校を撃破して優勝。
金属バットの特性を生かすために筋力アップをとり入れた攻撃型野球は、その後の高校野球に大きな影響を与えました。

 

高知県立 中村高校

1997年春、部員12人で初出場して準優勝を飾り、日本中が歓喜にわく、”24の瞳”と呼ばれる旋風を巻き起こしています。

 

強豪地域の勢力バランスの変化

古くから、四国地方は野球王国として君臨していました。

その後、東海や中四国地域が強豪地域となり、1980年代になると近畿地方が台頭してきます。
近畿地方は、その後も高校野球のメッカとして、強豪校を次々に生み出し、現在でも勝率が現しているように、強さは健在です。

近畿地方を強くしたのは、いまや伝説となった”k.Kコンビ“のPⅬ学園の活躍があったからこそと思われている方は、多いのではないでしょうか?

それほど、桑田・清原のk.Kコンビのデビューは衝撃的でした。

 

直近10年の都道府県別勝率

下図は直近10年間の県別の勝率ランキングですが、勝率1位は大阪ですが、近年の大阪勢の強さから見れば、当然な結果と思われます。

 

図では、地域の戦力バランスが見て取れますので、参考までにご覧ください。

 

順位 都道府県 勝率 偏差値
並替    降順  昇順 降順  昇順
1 大阪府 74.03% 73.68
2 沖縄県 66.67% 67.34
3 神奈川県 63.83% 64.89
4 埼玉県 63.04% 64.21
5 青森県 59.52% 61.18
6 群馬県 57.78% 59.68
7 宮城県 57.14% 59.13
8 愛知県 56.82% 58.86
9 栃木県 56.76% 58.80
10 東京都 56.63% 58.69
11 福井県 56.10% 58.24
11 岩手県 56.10% 58.24
13 福島県 54.84% 57.15
14 兵庫県 53.85% 56.30
14 千葉県 53.85% 56.30
16 広島県 53.13% 55.68
17 福岡県 51.61% 54.37
18 奈良県 51.11% 53.94
19 熊本県 50.00% 52.98
19 宮崎県 50.00% 52.98
19 岐阜県 50.00% 52.98
22 高知県 48.78% 51.93
23 新潟県 48.15% 51.39
24 和歌山県 47.22% 50.59
25 静岡県 46.67% 50.11
26 長崎県 46.15% 49.66
27 鹿児島県 45.71% 49.29
28 石川県 45.00% 48.67
29 滋賀県 44.83% 48.53
29 三重県 44.83% 48.53
29 徳島県 44.83% 48.53
32 京都府 43.24% 47.16
33 山梨県 40.00% 44.37
34 北海道 39.62% 44.04
35 富山県 38.10% 42.73
36 山形県 36.84% 41.64
37 愛媛県 36.67% 41.50
38 茨城県 36.00% 40.92
39 香川県 33.33% 38.62
39 大分県 33.33% 38.62
41 長野県 31.82% 37.32
42 秋田県 31.58% 37.11
43 山口県 29.63% 35.43
44 岡山県 28.57% 34.52
44 佐賀県 28.57% 34.52
46 島根県 26.32% 32.58
47 鳥取県 18.75% 26.06
全国 50.00%

 

東北地域が躍進 有望選手は強豪地区から地方へ

足腰の鍛錬

21世紀の入ると、それまで、野球弱小地域だった、北海道・東北地域が躍進していきます。

躍進した理由は、実績のある有名監督を招き、監督の指導力にひかれ、全国から有力な選手たちが集まってきたからです。

その裏付けとして、この時期に活躍した選手を上げると

坂本勇人(光星学院)/兵庫県出身
田中将大(駒大苫小牧)/兵庫県出身
ダルビッシュ有(東北高校)/大阪府出身
菊池雄星(花巻東)/岩手県出身
大谷翔平(花巻東)/岩手県出身

ダルビッシュ有・田中将大・坂本勇人選手など、兵庫や大阪から、北海道・東北地方の学校へすすみ、甲子園で大活躍を果たします。

そして、刺激を受けた地元の菊池雄星・大谷翔平選手などが、育つにつれ、東北地区は強豪地域になっていきました。

この有力な指導者を慕って、県外に野球留学するのは、東北に限らず全国に広がりました。

 

関東地区の躍進で逆転現象

直近の10年間で関東地区では、北関東の各県が力をつけたことにより、強豪地域になっていきます。勝率ランキングでは神奈川、埼玉、群馬、栃木、東京がベスト10に入り、甲子園では毎回のように関西勢と優勝を争うほどです。

 

関東地域が強豪地域へなっていった理由は、従来まで野球の激戦地域であった、九州、中四国の有望選手たちが甲子園の優勝という、より高い目標を達成するために、関東・関西の強豪校へ流出し始めたことから、引き起こされています。

かつて、東北や地方の躍進につながった有力選手の強豪地域から地方へという、野球留学の流れが、近年では、地方から関東・関西地区の有力校に流れるという、逆転現象が起っています。

 

まとめ

”金農旋風”でおおいに盛り上がった100回記念大会も、大方の予想通り、大阪桐蔭高校が

史上初の2回目となる春夏連覇を達成して終わりました。

 

入場者数は過去最高となり、改めて高校野球が日本人に親しまれていることを、実感された方も多くおられたでしょう。

 

”野球をやる子どもたちがすくなくなった”と野球人気の低迷を心配する声もありますが、

今回、甲子園の盛り上がりを見た子供たちは、野球の魅力を感じてことから、始める子が
増えることが期待されます。

 

プロ野球は、地方にフランチャイズを移し、地域密着で街おこしに貢献しています。

今回の”金農旋風”は、今までにない程、メディアに取り上げられ、大盛上がりで、秋田県民や東北の人々に元気を与えていました。

 

やっぱり、”高校野球はおらが町を盛り上げる魅力がある”と感心しつつ、

四国の高校野球が弱くなったのは、”プロ野球のフランチャイズがないから”

という論争がまき起り、野球熱が盛り上がるのを期待しながら、本文を終わります。

 

少しでも、読んでいただいた方の参考になれば、幸いです。







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Gama

新しもの好きでなんにでも好奇心旺盛の親父です。 仕事は、健康施設やゴルフ関連、IT関連の企画コンサルなどをしています。 好きなものは、ゴルフ、お酒、ネットサーフィンなど、 野次馬根性だけは、誰にも負けません。

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